2007年08月14日

酸性雨の世界的な対策

国際的な問題である酸性雨の世界的な対策としては、ヨーロッパでは1979年に「長距離越境大気汚染条約」が締結されています。これはどういうものかというと、酸性雨の原因物質の硫黄酸化物と窒素酸化物を削減するための対策を明確にした条約です。これに基づき、議定書が交わされています。
日本で懸念されているのが中国や東南アジア諸国の工業化に伴う酸性雨の原因となり得る物質の排出量の増加による日本への影響です。国内外の酸性雨のモニタリングネットワークなどの対策の整備が進められています。
また環境省の報道発表資料には、黄砂対策を含む酸性雨対策を日本の企業やNPOなどを対象にプロジェクト案件を募集、採択しているとあります。
また北米ではアメリカ・カナダ間で酸性雨による被害の拡大を防ぐための二国間協定が1991年に調印されています。
いずれにせよ、酸性雨を含む様々な問題の対策のないところに未来はありません。日本がアジアの酸性雨対策のリーダー的役割を期待されていますが、果たしてその役を担うことができるでしょうか。酸性雨の国際的な取り組みの話しになってしまいましたが、ひとりひとりが環境に気を配る必要があるのは言うまでもありません。

タグ:酸性雨
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2007年08月10日

酸性雨のもたらす影響

コンクリートの塀などから、白いすじやつららのようなものが見受けられることはよくありますよね。あれも酸性雨の影響です。コンクリートの組成にはカルシウムが含まれており、酸性雨がこれに反応し溶かしてしまうのです。結果空気中の炭酸ガスが反応し炭酸カルシウムが形成され、白いすじやつららとなり、酸性雨の影響として目に見える形で発現するのです。
もちろん、酸性雨のもたらす影響はコンクリートだけではありません。鉄道などのレールを腐食させ、劣化を早めてしまうのです。重大な事故に直結しかねませんので、重篤な問題と言えるでしょう。
他にも酸性雨の顕著な影響としては、森林の立ち枯れに代表される土壌への被害です。
これは木々が一斉に枯れるので、人間が気がついたときにはもう遅いのです。枯れる直接の原因は酸性雨ではないのですが、酸性雨によって植物の抵抗力が極端に落ちてしまうのです。その弱った状態のところに干ばつや寒波に襲われると、抵抗力のなくなった木々が一斉に枯れてしまうというわけです。畑などの農作物への酸性雨による悪影響も懸念されています。欧米では、酸性雨の対策もかねてアルカリ性の石灰を土壌に撒いている地域もあります。
タグ:酸性雨
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2007年08月09日

酸性雨の定義

酸性雨とはよく言われていますが、雨には大気中の二酸化炭素や火山活動により放出された硫黄酸化物が自然に含まれることがあるため、通常時でも酸性です。
大気中の二酸化炭素が自然に水に溶けたときのpH(日本ではJISにより「ピーエイチ」と読むことが定められましたが、ドイツ語読みである「ペーハー」も今なお多く使われています)がpH5.6です。これ以下のpHの雨のことを酸性雨と呼びますが、一般にはこのpH5.6を厳密に指しているわけではなく、人為的な影響により通常よりも酸性に傾いた雨のことを酸性雨と呼んでいるようです。
酸性雨の主な原因は石油をはじめとする化石燃料の燃焼や火山などにより発生する硫黄酸化物や窒素酸化物などで、これ自体が酸性というわけではないのですが、これが大気中の水分と反応すると強酸となるのです。
酸性雨によって湖や沼が酸性に傾きそこに住む生物の生育を脅かす、森林を枯らす、酸性雨に晒された貴重な建造物や銅像が痛む、酸性雨が森林や畑などの土壌の有害物質を溶かし出し死滅させるなど、重篤な問題として酸性雨は国際的にも大きく取り上げられ、議論されています。
タグ:酸性雨
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